教授に消される卒論を作ってみたお話。

はじめに

「それは...卒論として出すにはナンセンスだと思うけど」
「えっ....」
3年生から積み上げていた僕の研究は中間発表3週間前に砂となって空に還った───────


この記事はTokyo City University Advent Calendar 2021、22日目の記事です。

昨日の記事は、ケーさんのWindows10でWindows Updateに失敗したときの対処メモです。

ケーさんのこういう役立つ系記事、いいですよね。私も同じ職場でその技術の鱗片に触れていたはずなのですが、退職時に記憶をすべて消されてしまったので今や夢の島です。 正直、卒論が忙しすぎて今回のワタシの記事は何の役にも立たないうんこ記事ですが宜しければ最後までお付き合いください...

因みに私が今まで書いてきた記事です

もくじだよ~

もくじだよ~

私は誰?

とりあえず私が誰なのか、皆様も知らないと思うので軽く紹介を

  • 情報システム学科の4年生
  • ある研究室で頑張ってる
  • うちの教授はとてもルーズ
  • 情報システム学科には珍しいまともな人

こんなところです

その論文、消えるよ。

どんなことしてたの

あんまりちゃんと書くと身バレしてしまうので軽くですが、元々何について研究していたかというと、ある感覚における利用物による差異みたいなことを研究していました。それで事例研究も通して問題なく4年生になり、卒論もその流れで書いていました。因みに4年からは私の題材に興味を持ってくれたたっくんと共同実験の形を取っていました。

最初の狂い

やってることの都合上、どうしても実地で色々しないといけないし初めは他の大学の施設を借りてデータも取る予定でした、それ込みで題材を作っていましたが

「コロナの流行」

これに完全にやられました。他大との実験の予定は白紙、何なら暫く大学にもまともに行けず何も進まないまま年末へと歩みを進めていました。 ここで問題となったのは他大との連携が白紙になったことによる「比較対象の消失」でした。初めのうちはどうにかなるっしょw!の顔つきしてたし教授も興味なさそうにしていたしで大丈夫だと思っていました。

審判の日

うちの研究室には「中間発表会」という卒論発表会を模した発表会が存在しています。そこで教授が見込みなしと判断すれば、卒業単位が消え失せる一大イベントがあります。うちの教授はいつだってサプライズ好きなので1ヶ月ほど前に急に「あ!そういえばやるから」と軽く言ってくれました。 比較対象の一つを失った私は研究室にあるもので比較を行い、それに関するデータを着実に集めていました。

そしてその頃に同時にやっていたのが大学のSAでした。SAというのは「Students Assistant」と呼ばれる授業支援員のことです。他の大学だとTAと呼ばれるものですね。私は自分の学科の授業支援を担当していました。 SAをやっているとある時間が出来ます。それも「その授業を担当する教授との雑談タイム」です。私の担当していた授業の教授は情報システム学科内でも細かい所に厳しい人でしかも「うちの教授と専門分野がかなり近しい人」でした。

中間発表会三週間前
───────
教授「そういえば、ましまくんって〇〇研究室だよね?どういう研究してるの?私も研究分野近いから気になっちゃって」

ぼく「あっっっっっはい実はこういうことやってまして、実験方法はこんなんでこういう所を比較できればと~~~~~」

教授「....」

教授「それさ」

教授「それは...卒論として出すにはナンセンスだと思うけど

教授「それに穴も多いしさ...これほんとうに担当教授許可したの?」

~~~そこからエンドレス指摘フェーズ~~~

教授「て、いう感じで私は卒論としてはお粗末な題材だと思うけどね」

教授「別にやってもいいけど私が審査員だったら今の疑問点全部指摘するから。それでもまだやる?この題材」

ぼくだったのも「ワ...ワ...」

~~~研究室に戻るぼく~~~

ぼく「うわ~ん!!!教授えもん~~~~!!!〇〇教授に泣かされたよ~~!!」

教授「あっそうなんwしらんけどその人がそういうならそうなんでしょww」

ぼく崩壊体「」
───────
積み重ねるのは大変でも崩れるのは一瞬でした。

その日から暫く立ち直れなくなっていました。呪詛を吐きながら徘徊する廃人になって暫くを過ごしていると「必要以上の“負”の撒き散らしをやめてほしい」といつも温厚なたっくんにキレられそこで目を覚ましました。

結局どうしたのか

とりあえず教授に言われた指摘事項をすべて埋められるだけの改善案をひねり出すのと同時に以前研究室の先輩から聞いた「余ってる実験道具あるんよね~」という言葉を思い出し使えるかどうかについて聞いていました。 一週間悩み続けて私は「今までの実験をすべて捨てて研究室にずっと置かれてる機材で新たに論文を練る」という選択を取りました。たっくんはこれまでの題材を用いたいい感じの実験を思いついていたので助かっていましたが私には何も思いつきませんでした....
研究室の先輩にも全力でバックアップしていただきなんとか今にこぎつけています。

これから論文を書く後輩が気をつけるべきこと

というわけでとんでもない事故に出会った私が卒論をこれから仕上げていく3年生に気をつけてもらいたいことをいくつか書いて締めていきます。

結局自分の担当教授の心次第なので他の教授に何言われても動じないこと

正直これが一番重要です()
よくよく考えてみればうちの教授はあーまあそれでええんちゃう?みたいなスタイルだったのでそれで良かったんだと思います。というか他がどう言おうとも「でも担当教授がいいって言ったんで」で一蹴できるので。まあただうちの教授はかなりルーズな方なのでもしかしたらやっぱ良くねえわ!となったかもしれません。わからないけど

余裕を持って取り組む

当然ですがやはりこれも重要です。今回はコロナ云々があったのでかなり実験が遅れてしまいましたが、多分来年にはそこそこ落ち着いているとは思うので皆さんは余裕を持って書きましょう

何度も実験をして改良する

やはり一度の実験だけでは潜んでいる問題点には気づけません。なので事前実験を念入りにやりましょう。

おわりに

考えてみればもう私も4年生で来年には卒業です...あっけないものでした...
これまで支えてくれたケーやたっくん、田んぼには感謝しきれません...
皆様も有意義な大学生活を
では。
23日目はらぴーとくんの「緊急特別企画 今年もやります古いOS企画+α」です!
いいですよね、レトロOS... 私も最近M1Mac上でQEMUを立ててWindows2000を動かして遊んでいましたがまだまだM1のQEMUではグラフィックの読み替えをしてくれないのでCPUブン回しになってアチアチになって使い物になりませんでした。
この後もAdvent Calendarをお楽しみください....それでは失礼します、ここまでお付き合い頂きありがとうございました。

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ありがとう、すべての都市大生。